聖書箇所ーヨハネ福音書6:5~14

◇「5:イエスは目を上げ、大勢の群衆が御自分の方へ来るのを見て、フィリポに、「この人たちに食べさせるには、どこでパンを買えばよいだろうか」と言われた」。フィリポは、「7:めいめいが少しずつ食べるためにも、二百デナリオン分のパンでは足りないでしょう」と答えました。1デナリオンは200万円くらい。それでも足りないと言うのです。

◇その時、「8:弟子の一人で、シモン・ペトロの兄弟アンデレが、イエスに言った。9:「ここに大麦のパン五つと魚二匹とを持っている少年がいます。けれども、こんなに大勢の人では、何の役にも立たないでしょう」。」200万円足りないのに、そんな少量では話にもなりません。

◇この少年の行動は不思議です。この少年が自発的にか、弟子たちに促されてかは分かりませんが、自分の持つお弁当を独占せずに提供したのです。それに促されてほかの人々も自分の弁当を出したかも知れません。そのときに奇跡が起こったのです。少年が弁当を自分一人で独占せずに、皆に提供したことが素晴らしい奇跡を生み出すきっかけとなったのです。

◇しかし、この奇跡にはもっと他の要素があります。それは主が祈って分けられたということです。主は五千人の人々を座らせ、「11:パンを取り、感謝の祈りを唱えてから、座っている人々に分け与えられた。また、魚も同じようにして、欲しいだけ分け与えられた」。そしてそのパン屑を集めてみたら「十二の籠がいっぱいになった」という。

◇お祈りにはお願いもあるけど、感謝が大事です。「主の祈り」で、「このお祈りを、イエスさまのお名前によって、感謝してお捧げします」。ありがとうと言うのがお祈りなのです。無いものを早く下さいではなく、すでに良いものを下さってありがとうございますという感謝が大事。

◇フィリピ書4:6「どんなことでも、思い煩うのはやめなさい。何事につけ、感謝を込めて祈りと願いをささげ、求めているものを神に打ち明けなさい」。何を願ってもいい。ただし何でも願い通りに叶うとは限らない。フィリピ書では続けて4:7「そうすれば、あらゆる人知を超える神の平和が、あなたがたの心と考えとをキリスト・イエスによって守るでしょう」。私たちが願っているもの以上に、イエスさまが一番いい物を下さる。
                       大村 栄